BioTech (バイオテク)

はじめに

世界中で土壌や地下水の化学汚染が深刻化する中、安全かつ持続可能な環境回復技術の確立が急務となっています。特に、工場跡地やガソリンスタンド、農薬散布地などに残留する難分解性の揮発性有機化合物(VOC)は、人体や生態系に深刻な影響を及ぼすおそれがあります。
こうした汚染の現場では、自然界の分解力では不十分なケースも多く、外部から分解能の高い微生物を導入する「バイオオーグメンテーション」が注目されています。しかしその実用化には、微生物の定着性や浄化効果のばらつき、コスト、安全性評価といった多くの課題が残されています。

このような問題を解決するアプローチとして、私たちは独自に培養した微細菌ERP KB-12株というものを導入し、これを触媒として生物分解を起こすバイオオーグメンテーション技術である「BioTech (バイオテク)」を開発しました。
生物分解とは、生物学的なプロセスによって有機物質が分解され、元素や単純な化合物に戻る現象のことで、廃棄物処理・土壌形成・自然循環などに重要な役割を果たしています。

実証実験ではこの微細菌ERP KB-12株の汚染物に対する効果として以下の2つの主要な効果が証明されました。

  1. 分解力:ベンゼンなどの揮発性有機化合物(VOC)を高効率で分解。
  2. 臭気改善力:VOCに由来する強い臭気をわずか24時間でほぼ完全に除去。
生物分解の概略図

ここから先は、バイオオーグメンテーションのこれまでの限界とBioTechの具体的な実用効果、さらにBioTechを応用した堆肥化の仕組みなどについて詳しく解説していきます。

Bio Techとは?

BioTech、堆肥とは一体何なのか。その背景から技術的な仕組み、実証データ、そして実際の応用例に至るまでを体系的かつ順序立てて理解できるよう、以下のような構成で情報を整理しています。各項目をクリックすると、より詳しい解説ページに移動できます。

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